The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『転倒予防の新しい視点』
リアルワールドデータと情報処理技術による患者転倒に関する研究
横田 慎一郎
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2018 年 55 巻 11 号 p. 905-909

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抄録

筆者らは,電子カルテに蓄積したリアルワールドデータを用いた患者転倒に関する研究を行ってきた.転倒リスク判別モデル構築と電子カルテ実装研究においては,多くの医療機関において実装可能な汎用的手法を示した.電子カルテ実装前後での医療機関内転倒発生状況比較研究では,実装後に判別モデルを使用した状態の患者と使用していない状態の患者で統計的有意な差がなく,臨床看護のルーチン業務の必要性を問いかける結果を得た.半自動的な患者転倒リスク判別手法に関する研究では,評価タイミングに関する課題解決や臨床の労力削減の可能性を示した.電子カルテ蓄積データを用いることで,患者転倒に関する研究の可能性が拡がると考える.

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© 2018 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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