The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『切断とリハビリテーション医学』
義足の発展と将来展望
泉 美帆子青木 主税栢森 良二
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キーワード: 義足, 歴史, ソケット, 継手, 足部
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2018 年 55 巻 5 号 p. 400-405

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抄録

下肢切断者の活動とQOLの向上には,義足の発展が必要不可欠である.本稿では,下腿義足と大腿義足におけるソケット・継手・足部の歴史と現状を記述した.継手の発展はコンピュータで運動を制御するものから,人を動かす力を発揮して運動を行う動力継手が開発されている.ソケットの問題に対しては英国などでは骨直結義肢といった技法が普及しつつある.これらの技術の進歩により,将来,切断前に高活動であった下肢切断者は切断前と同等の活動が可能になると期待する.また,人工知能(AI)やbrain machine interface(BMI)の発展・活用により,高齢切断者の活動をも向上させる義足ができることを期待している.

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© 2018 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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