The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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原著
長崎県巡回療育相談の変遷
―離島を多く抱える地域での療育―
岡野 邦彦穐山 富太郎川口 幸義山口 和正二宮 義和岡本 義久
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2020 年 57 巻 5 号 p. 456-467

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抄録

目的:1954年,長崎県の県央地区に肢体不自由児施設,整肢療育園が開設され,翌年から施設職員が県下各地域に出向き,地域の療育関係者の相談に応じる巡回療育相談が開始された.開始から62年継続している本事業に関して,現在までの変遷を調査した.

方法:巡回療育相談に出向いた地域数およびその回数,相談件数を調査した.現存する資料を調べ,過去の巡回療育相談と現在のそれとを比較した.考察に必要な歴史的背景に関しては共同著者を中心に,また各地域での本事業の受け止め方に関しては,巡回療育相談に出向いた際,現地保健師から直接聞き取りを行った.

結果と考察:調査可能であった期間は36年で全期間の58%であった.1980年代は15カ所であった訪問地域数は,離島を中心とした5カ所に減少していた.相談件数は最も多かった1985年と比較して1/5程度となっていた.地域に出向いた回数に大きな変化はなかった.

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© 2020 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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