The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『リハビリテーション治療に活かす非侵襲的神経刺激法 Up-To-Date』
末梢神経磁気刺激法
加賀谷 斉
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2022 年 59 巻 5 号 p. 461-466

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抄録

末梢神経磁気刺激は電気刺激に比して疼痛が少なく,衣服の上からも刺激可能である.本邦で末梢神経専用の磁気刺激装置が販売されたために導入が容易になった.末梢神経磁気刺激の使用が想定される場面は,①自動運動に合致させた磁気刺激,②安静時の磁気刺激,③機能的「磁気」刺激の3つである.末梢神経磁気刺激が適応になるのは末梢神経の障害がない,あるいは軽度の障害の場合であり,禁忌としては心臓ペースメーカー挿入患者,刺激部位に近接する部位に取り外しのできない磁性体がある場合である.われわれは,舌骨上筋群に対しても末梢神経磁気刺激を行うために小型コイルを開発した.現在は「弱い磁気刺激」機器の開発に取り組んでいる.

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© 2022 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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