日本胸部疾患学会雑誌
Online ISSN : 1883-471X
Print ISSN : 0301-1542
ISSN-L : 0301-1542
乳癌の肺転移により気胸を併発した1例
酒井 聡森 義雄味元 宏道冨田 良照田中 春仁中原 康治広瀬 一
著者情報
キーワード: 気胸, 肺転移, 乳癌
ジャーナル フリー

1993 年 31 巻 12 号 p. 1596-1600

詳細
抄録
症例は38歳女性で, 1991年3月に胸部痛を認め, 左気胸の診断で当科入院となった. 1986年12月に右乳癌にて, 非定型乳房切除術を受けており, 1988年11月に, 左肺の異常陰影を指摘され, 経過観察されていた. 胸部CTでは, 左S4とS6の境界に空洞を伴う腫瘤を認め, 気管支鏡下肺生検では腺癌であった. 1991年4月5日に, 左上葉切除およびS6の部分切除を行った. 切除標本では, 上下葉間に腫?が露出しており, 一部壊死を伴っていた. 病理組織検査では, 低分化型乳頭腺管癌で乳癌の肺転移と診断した. 乳癌の肺転移による気胸はまれであり, その発生原因として, 腫?の壊死による空洞形成と胸膜への浸潤が原因と考えられた.
著者関連情報
© 日本呼吸器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top