日本胸部疾患学会雑誌
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Chlamydia psittaci 肺炎症例と Mycoplasma 肺炎症例の気管支肺胞洗滌液細胞分画の検討
林 嘉光浅野 高行伊藤 剛山田 保夫松浦 徹足立 暁山本 和英中村 敦竹山 慎二武内 俊彦
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1993 年 31 巻 5 号 p. 569-574

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抄録
Chlamydia psittaci 肺炎 (C. psittaci 肺炎) 5症例と Mycoplasma pneumoniae 肺炎 (M. pneumoniae 肺炎) 7症例にそれぞれ発症から17.6±5.3日, 12.1±3.4日に胸部X線写真の肺炎陰影部位で気管支肺胞洗滌 (BAL) を行った. また両肺炎症例と呼吸器感染症のないコントロール群 (non-smoker 5例, smoker 10例) について気管支肺胞洗滌液 (BALF) 細胞分画の比較検討をした. BALF肺胞マクロファージ分画は C. psittaci 肺炎, M. pneumoniae 肺炎ともコントロール群と比較して有意に減少 (p<0.01), リンパ球分画はコントロール群と比較して有意に増加 (p<0.01) していた. また M. pneumoniae 肺炎では C. psittaci 肺炎と比較してBALF好酸球分画の増加 (p<0.05) がみられた. 以上より両肺炎とも肺局所における生体防御反応は主としてリンパ球が担当し, M. pneumoniae 肺炎では好酸球の関与も推測された.
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