日本胸部疾患学会雑誌
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脳死後心停止したDonor肺を用いたイヌ同種移植に関する実験的研究
島田 和佳半田 政志近藤 丘岡田 克典大浦 裕之広瀬 正秀堀越 章藤村 重文
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1994 年 32 巻 4 号 p. 315-318

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抄録
昨今, 欧米ではドナ-不足が深刻な問題として浮上してきている. また, 本邦で今後肺移植が再開されたとしても, 欧米以上のドナー不足の問題に突き当たるのは明らかである。この問題解決の一助にと, 本研究ではドナー・ソースの拡大のため, 脳死後に心停止に至ったドナー肺を用いた移植について, イヌを用いて検討した. 移植直後の移植肺の機能は全例で良好であり, 対側肺動脈遮断試験を行ったところ移植肺のみにて生存した. 肺炎や, 気管支吻合部の縫合不全などの合併症を認めなかった例では, 1週間後も移植肺の機能は良好であり, 対側肺動脈遮断試験で移植肺のみにて生存した. 以上より, 心停止後の肺でも移植に用いうる可能性が示された.
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© 日本呼吸器学会
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