日本胸部疾患学会雑誌
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Pro-GRP を用いた小細胞肺癌の治療効果及び予後因子の検討
土山 哲生河原 正明中宣 敬山本 傑岡田 達也安宅 信二小河原 光正古瀬 清行Takao KamimoriMitsunobu Nakao
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1997 年 35 巻 6 号 p. 616-621

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抄録

肺小細胞癌の初回治療90例について, 治療開始前から治療開始後90日までの, 血清 Pro-GRP の変動を検討した. 血清 Pro-GRP 値の半減期が短いほど response やCR率を反映していた. すなわち, 30日を cut off とした場合, 短半減期 (≦30日) と長半減期 (>30日) に分けて検討した. MSTが短半減期群で63週, 長半減期群で41週であった (p=0.025). CR率は短半減期群で29.8%, 長半減期群で6.3%であった (p=0.02). MSTおよび response で短半減期群と長半減期群の間に有意差がみられた. 45日又は60日を cut off とした場合, 短半減期群と長半減期群の間にMSTは有意差なく, response のみに有意差がみられた (各々p=0.04). また多変量解析でも, Pro-GRP (p=0.0002) は, PS (p=0.0001), 年齢 (p=0.0124) とともに独立した予後因子であった.

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