日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
Print ISSN : 0369-4305
ISSN-L : 0369-4305
Dual-energy X-ray Absorptiometry (DXA) 装置間の骨密度値の校正 : 橈骨遠位部の骨密度について
友光 達志柳元 真一三村 浩朗赤澤 裕二大塚 信昭福永 仁夫
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 50 巻 4 号 p. 505-510

詳細
抄録
3種類のDXA装置(QDR-1000, DPX-LとDCS-600)を用いて, 橈骨遠位部のBMD値について機種間の校正を行い, 以下の結果を得た.1.橈骨遠位部のBMD値に対する各機種間の相関係数は, r=0.987以上と良好であった.これにより, 橈骨遠位部では, 得られた換算式を用いることによって機種間の信頼度の高い換算が可能と思われた.2.DCS-600で得られるBMD値に対して, QDR-1000では-2.63%〜+12.0%の値を示し, DPX-Lでは2%以下の誤差で近似した値が得られた.3.橈骨遠位部におけるQDR-1000とDPX-Lとの間の換算式は, 腰椎と大腿骨近位部におけるそれとは明らかに異なっていた.
著者関連情報
© 1994 公益社団法人 日本放射線技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top