日本放射線技術学会雑誌
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2. 線量プロフィール保守管理プログラム実施における問題点
稲村 圭司
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1994 年 50 巻 6 号 p. 763-766

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抄録

対称性, 平坦度を経時的に観察する場合, 使用する測定器の種類(電離箱, film)によりその値が違ってくるので同種の測定器を用いて比べるほうがよいと思われる.特にfilmを用いる場合には, そのsettiningの再現性には注意が必要である.filmを用いての測定において対称性, 平坦度の値が悪くなるのは, ビームの出始めを測定しているため機械的なバラツキを反映しているものと考える.また自動現像機によっては, 現像液補充側と反対側で濃度差を生じること, 濃度線量変換する時に誤差を生じやすい等問題点が多くあると思われる.

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© 1994 公益社団法人 日本放射線技術学会
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