日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
Print ISSN : 0369-4305
ISSN-L : 0369-4305
3.検査技術と装置管理による被曝低減(先端医用画像と被曝線量)
水谷 宏
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 52 巻 1 号 p. 37-41

詳細
抄録

心臓カテーテル検査において, IVRが急速に増加している.しかし, 透視時間や撮影回数の増加をもたらす場合が多く, 患者の皮膚の被曝は無視できないレベルとなってきた.そこで我々は, 当院における被曝の現状を調査し, 被曝線量低減のための対策を講じた.X線管装置の附加フィルタを追加し.総濾過を4.5mmAl相当にしたことで約30%, システムのX線量率を下げたことで約35%の低減効果があった.すなわち, 合計で約55%患者の皮膚線量率を低減できた.さらに, 透視時間や撮影回数を現象するよう努力したが, IVRにおいては実現出来なかった.

著者関連情報
© 1996 公益社団法人 日本放射線技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top