1996 年 52 巻 1 号 p. 37-41
心臓カテーテル検査において, IVRが急速に増加している.しかし, 透視時間や撮影回数の増加をもたらす場合が多く, 患者の皮膚の被曝は無視できないレベルとなってきた.そこで我々は, 当院における被曝の現状を調査し, 被曝線量低減のための対策を講じた.X線管装置の附加フィルタを追加し.総濾過を4.5mmAl相当にしたことで約30%, システムのX線量率を下げたことで約35%の低減効果があった.すなわち, 合計で約55%患者の皮膚線量率を低減できた.さらに, 透視時間や撮影回数を現象するよう努力したが, IVRにおいては実現出来なかった.