日本放射線技術学会雑誌
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Cone beam CTにおける金属アーチファクト低減処理の効果と管電圧による違い
鹿島 啓佑 福島 康宏
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論文ID: 2022-1167

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抄録

本研究の目的は,相対アーチファクトインデックス(relative artifact index: AIr)を用いて,血管撮影装置のcone beam CTにおける金属アーチファクト低減処理(metal artifact reduction: MAR)の効果と,管電圧による違いを評価することである.まず,水ファントムを撮影しノイズ画像を取得した.次に,水ファントム内の中央部にプラチナ合金製の塞栓用コイルを設置した場合と,中央部と辺縁部に塞栓用コイルを設置した場合で,アーチファクト画像を取得した.管電圧は70, 109 kVとし,MARの有無で合わせて4種類のアーチファクト画像を取得して,それぞれから同じz方向10枚の画像を取得した.画像に関心領域を設定しAIrを求め,撮影条件間で多重比較を行った(有意水準p<0.05).AIrはMARを使用することで有意に低値となり,管電圧にかかわらず金属アーチファクトを有意に低減させることができた.Cone beam CTのMARは金属アーチファクトを91%以上低減でき,MARを使用した場合,管電圧による違いはなかったことが明らかになった.

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