日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後10年目に肝細胞癌再発をきたし切除した混合型肝癌の1例
重田 匡利久我 貴之工藤 淳一山下 晃正藤井 康宏
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68 巻 (2007) 10 号 p. 2580-2584

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抄録

肝細胞癌と胆管細胞癌が併存する混合型肝癌は比較的稀である. その再発時は胆管細胞癌あるいは肝細胞癌どちらの再発も起こりうる. 混合型肝癌術後10年目に肝細胞癌成分の再発を経験したので報告する. 患者は68歳の男性, 10年前にS4の肝腫瘍を指摘され中央2区域切除を施行された. 切除後の病理診断は混合性肝癌の診断であった. 今回, 肝腫瘍指摘され当科に紹介された. 外側区域の肝腫瘍を認め外側区域切除を施行した. 病理診断で肝細胞癌であり前回に認めた肝細胞癌の成分と同様の所見であった. 以後, 2年間再発を認めていない. 混合性肝癌は血行性・リンパ行性に転移し予後不良であるといわれる. 今回、 混合性肝癌の初回手術後10年後に残肝再発をきたし再切除可能であった症例を経験しその再発形式に興味がもたれたので文献的考察を交えて報告する.

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© 2007 日本臨床外科学会
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