日本臨床外科学会雑誌
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症例
ラジオ波焼灼術施行後1年目に横隔膜ヘルニア嵌頓を発症した原発性肝癌の1例
村上 正道江端 英隆小谷 裕美城田 誠斉藤 琢己紀野 修一
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キーワード: 横隔膜ヘルニア
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2007 年 68 巻 12 号 p. 2991-2996

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抄録

症例は65歳の男性. 2004年12月, 当科にてHCCに対する胸腔鏡下ラジオ波焼灼術の既往あり. 2005年12月, 腹痛・嘔気を主訴に当院再受診しイレウスの診断により入院となる. 当初保存的に治療するも第3病日から急激にショック症状を呈し, 絞扼性イレウスの診断により緊急手術施行. ラジオ波による焼灼部直上の横隔膜に非生理的な裂孔が存在し, 小腸が嵌頓・壊死に陥っていた. 壊死小腸の切除および横隔膜裂孔の閉鎖を行ったが術後3日目に多臓器不全により死亡した. HCCに対する経横隔膜的ラジオ波焼灼術は近年その適応を拡げているが, 術後のフォローアップにあたっては横隔膜ヘルニアは念頭に置くべき合併症のひとつと考えられた.

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© 2007 日本臨床外科学会
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