日本臨床外科学会雑誌
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症例
TS-1/CDDPの術前化学療法により組織学的効果判定Grade 3が得られた4型胃癌の1例
須田 健高木 融片柳 創星野 澄人芹沢 博美土田 明彦青木 達哉
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68 巻 (2007) 5 号 p. 1142-1147

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抄録

69歳, 男性. 検診にて胃壁硬化を指摘されて来院. 上部消化管内視鏡検査で胃体上部から前庭部に粘膜不整と壁伸展不良を認め, 生検診断は低分化腺癌であった. 上部消化管造影検査でも胃体部の壁硬化を確認した. 腹部CT検査では膵臓への浸潤が疑われ, CA72-4は36U/mlであった. 進行4型胃癌で膵臓への浸潤も疑われたため, TS-1/CDDP療法 (TS-1 : 120mg/body 3週投与2週休薬, CDDP : 90mg/body day 8の5週1コース) を先行して施行した. 2コース後の内視鏡検査では胃壁の伸展は改善し, 胃体部小彎に瘢痕を認めたが生検で癌細胞は検出されなかった. 腹部CT検査で膵臓への浸潤は明らかでなく, CA72-4は正常化した. 患者の希望により, 胃全摘術, D2郭清を施行した. 組織学的に摘出胃, リンパ節に癌細胞を認めず, 化学療法の組織学的効果判定はGrade 3であった. TS-1/CDDP療法が著効した1例を報告した. 本法は進行4型胃癌に期待される化学療法と思われた.

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© 2007 日本臨床外科学会
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