日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
症例
頸部腫脹をきたした両側性特発性乳糜胸の1例
越湖 進小沢 恵介木村 文昭田代 善彦
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69 巻 (2008) 10 号 p. 2510-2513

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抄録

症例は58歳,女性.食事中にむせた後,右側にはじまり両側にひろがる頸部腫脹と呼吸困難を主訴に近医を受診した.右胸水と前縦隔組織の腫脹が認められ当院に緊急搬送されたが,入院後速やかに頸部腫脹や胸水は消失し症状も軽快した.引き続いて行われた精査でも特に異常所見は認められず退院となった.しかし3カ月後に同様な症状をきたし再度入院,両側に乳糜が貯留しており,両側性特発性乳糜胸の診断で胸腔鏡下胸管クリッピング手術を行った.軽快退院したものの,その後も一過性ながら頸部腫脹と胸水貯留をきたしており,手術による治癒は得られず治療に難渋する結果となった.現在も当科外来に定期的に通院経過観察中である.

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© 2008 日本臨床外科学会
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