日本臨床外科学会雑誌
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原著
乳癌術後補助療法としてのTC(Docetaxel/Cyclophosphamide)療法の忍容性の検討
増野 浩二郎野上 眞子田代 英哉坂田 久信
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2008 年 69 巻 11 号 p. 2747-2751

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抄録

原発乳癌における術後補助療法としてのTC療法の忍容性を検討した.対象は2006年4月より2008年1月までに治癒切除を施行した浸潤性乳癌症例35例でドセタキセル60mg/m2,シクロフォスファミド600mg/m2を3週間ごとに4クール投与した.TC療法4サイクルの完遂率は33/35例(93%)であった.Grade4の筋肉痛,Grade2の全身皮疹の2例が完遂不能であった.Grade3,4の有害事象の発現頻度は好中球減少が30例(86%),食欲不振が3例(8%),悪心が2例(5%),筋肉痛および全身倦怠感がそれぞれ1例(3%),に認められた.発熱性好中球減少は3例(8%)に認められた.4サイクル投与終了時のドセタキセルのdose intensityは19.2mg/m2/week (range 17.1-20.0)であった.術後補助療法としてのTC療法4クールの投与は適切なマネジメント下で忍容できることが示唆された.

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© 2008 日本臨床外科学会
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