日本臨床外科学会雑誌
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症例
気管前リンパ節再発巣を外科的切除した食道胃接合部発生食道腺扁平上皮癌の1例
宮本 慶一川崎 仁司柴田 滋石戸 圭之輔赤坂 治枝佐々木 睦男
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69 巻 (2008) 4 号 p. 790-794

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抄録

症例は60代男性.検診の上部消化管造影検査で異常を指摘され前医受診.食道胃接合部から食道側にかけて腫瘍を認め,生検で腺癌の診断を得た.食道浸潤胃癌の診断で,平成18年8月に左開胸開腹(連続斜切開)下部食道切除,胃全摘D2郭清,胆摘,脾摘術を施行.手術所見ではEU,Less,2型,25×24mm,T2,N0,H0,P0,CYX,M0,StageIBの診断(胃癌取扱い規約)であった.病理診断から食道腺扁平上皮癌(pT2,ly3,v2,pN0)の診断を得た.術後6カ月のCTで気管前リンパ節を含む上縦隔リンパ節に腫大を認め,PETでも同部位に集積が認められた.他に再発・転移所見がみられないことから,平成19年2月に胸骨逆T字切開による頸部・縦隔リンパ節郭清を施行.術前に指摘された腫大リンパ節は腺扁平上皮癌の転移との診断を得た.再発巣切除後は再再発なく経過良好である.

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© 2008 日本臨床外科学会
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