69 巻 (2008) 6 号 p. 1423-1427
胆嚢結腸瘻は稀な疾患であり,遺残胆嚢結腸瘻症の報告例は本邦で1例に過ぎない.胆嚢摘出の37年後に発症した遺残胆嚢横行結腸瘻の1例を報告する.症例は62歳,男性.発熱・黄疸・心窩部痛で前医を受診し,pneumobiliaを伴う総胆管結石と診断された.胃切除後であり経皮経肝的な治療を目的に当院を紹介された.切石中の胆道造影検査では,遺残胆嚢から腸管が造影された.結石はビリルビンカルシウム結石であった.注腸造影X線検査所見で遺残胆嚢結腸瘻と確定診断し,瘻孔切離および縫合閉鎖術を行った.経過は良好である.