69 巻 (2008) 9 号 p. 2178-2183
症例は66歳,女性.原発性マクログロブリン血症の診断を受けるも,自覚症状がないため経過観察されていた.観察中に左乳房腫瘤を自覚したため当科を受診した.細胞診ではclassIIIb,髄様癌疑いであり,精査にて左乳癌と診断し手術を行うも,病理結果はMalignant lymphoma,non-Hodgkin,diffuse large B cell typeであった.術後に汎血球がさらに減少したため,マクログロブリン血症の増悪所見と診断し他院にて化学療法を行うも,術後89日目に肺真菌症に伴う肺出血にて死亡した.原発性マクログロブリン血症に中高度悪性群のリンパ腫を併発した貴重な症例を経験したため,文献的考察を含めて報告する.