日本臨床外科学会雑誌
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症例
外傷性脳損傷後全身拘縮を伴った胆嚢総胆管結石症の1例
沖田 充司宮出 喜生岡野 和雄
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70 巻 (2009) 5 号 p. 1459-1464

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抄録

症例は30歳,男性.13年前外傷性脳挫傷・くも膜下出血のため他施設で脳室腹腔内シャント(VPS)留置,経鼻経管栄養管理されていた.誤嚥性肺炎で当院内科に転院し,嘔吐と誤嚥性肺炎を繰り返すため,胃管による減圧と中心静脈栄養管理となった.3年経過後カテーテル閉塞で当科紹介となった.再度経鼻経管栄養管理を行い3カ月後に胆嚢・総胆管結石症による肝機能障害と閉塞性黄疸を発症した.全身状態不良で手術困難であり,全身拘縮で体位確保困難なため内視鏡的処置は困難と判断し,経皮経肝胆嚢ドレナージを施行した.3カ月後経皮経肝経胆嚢管的に乳頭バルーン拡張し総胆管結石を除去し,さらに3カ月後経皮経肝的内視鏡下に胆嚢結石を除去した.経口内視鏡処置・手術不能かつVPS保有例に合併した胆嚢・総胆管結石症例への経皮経肝・経胆嚢管的結石除去を経験したので報告した.

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© 2009 日本臨床外科学会
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