日本臨床外科学会雑誌
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Print ISSN : 1345-2843
症例
減圧スプリントチューブと拡張用バルーンカテーテルを用いて改善した術後癒着性イレウスの1例
佐藤 雅之吉岡 晋吾山本 亮史冨田 昌良
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70 巻 (2009) 6 号 p. 1712-1716

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抄録

症例は74歳,女性.開腹歴有り.上腹部痛を主訴に来院.受診時,腹部緊満・腹膜刺激症状軽度認めた.腹部CT,腹部超音波検査施行.術後癒着性イレウス(絞扼性)の診断にて緊急手術となる.イレウス解除術施行後,再度イレウスを発症し,再手術となった.術中所見にて初回手術時と比し高度な癒着を生じていた為,再々度のイレウスを危惧し,術中に胃瘻を造設し,減圧スプリンティングチューブを回腸末端から30cm口側の回腸まで誘導し,留置した.2回に亘るイレウス解除術を行ったにも拘らず,術後にイレウス認めたため胃瘻からガイドワイヤー下にイレウスの原因となっている狭窄部位にバルーン拡張術を行い,非観血的にイレウスを解除しえた.以上減圧スプリンティングチューブおよび拡張用バルーンカテーテルにより,過去に報告の無い,新しい方法にて治療しえた1症例を経験したので報告する.

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© 2009 日本臨床外科学会
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