日本臨床外科学会雑誌
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症例
男性に発生した嚢胞内非浸潤性乳管癌の1例
丸野 要杉山 保幸江口 正信
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71 巻 (2010) 11 号 p. 2805-2809

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抄録

症例は48歳,男性.左乳頭直下の腫瘤に気付き,平成21年12月当科外来を受診した.左乳房のEB領域に1.0×1.0cm,弾性硬,表面平滑,境界明瞭な腫瘤を触知し,USでは嚢胞とその内部に充実性腫瘤を認めた.マンモグラフィでは左の乳頭近傍に,楕円形の辺縁平滑な高濃度腫瘤陰影を認めた.穿刺吸引細胞診ではClass III(乳頭腫疑い)の診断で,平成22年1月に局麻下に腫瘤摘出術を施行した.病理組織学的検査所見では嚢胞とその内部に異型上皮細胞の乳頭状増生があり,間質浸潤はなく非浸潤性乳管癌と診断した.平成22年2月に左胸筋温存乳房切除術・センチネルリンパ節生検を施行した.癌の遺残はなく,tis,ly0,v0,n0,NG1,stage 0,ER(+),PgR(+),HER2(0)であった.男性に発生した嚢胞内非浸潤性乳管癌は本邦では1981年以来自験例を含めて13例が報告されている.男性に発生した嚢胞内非浸潤性乳管癌の1例を報告する.

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