日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳癌術後25年以上を経て再発した2例
石綱 一央太田 大介福内 敦寺岡 恵藤井 晶子森 正也西 常博
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キーワード: 乳癌, 晩期再発
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2011 年 72 巻 4 号 p. 863-868

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抄録

乳癌術後25年以上を経て再発した2例を経験した.
症例1:73歳,女性.47歳時に右乳癌に対してAuchincloss術を施行し再発なく経過していたが,術後26年目に前胸部の硬結に対して穿刺吸引細胞診を行ったところ悪性が疑われたため腫瘤摘出術を行い,局所再発と診断された.
症例2:65歳,女性.40歳時に右乳癌に対してAuchincloss術を施行し再発なく経過していたが,65歳時に腰痛が出現し当科受診.CT,骨シンチグラムにて骨転移,胸膜転移,右胸水を認め,他臓器に異常所見がないことから術後25年目の再発と診断された.
乳癌術後25年以上経過後の再発例は珍しく,若干の文献的考察を加え報告する.

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© 2011 日本臨床外科学会
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