下肢を中心に多発性皮下転移をきたした結腸癌の1例

安田 誠一; 稲本 将; 武田 佳久; 寺村 康史; 橋田 修平; 赤松 信

doi:10.3919/jjsa.72.1805

症例

下肢を中心に多発性皮下転移をきたした結腸癌の1例

安田誠一, 稲本将, 武田佳久, 寺村康史, 橋田修平, 赤松信

著者情報

キーワード: 結腸癌, 皮下転移, 下肢

ジャーナルフリー

2011 年 72 巻 7 号 p. 1805-1809

DOI https://doi.org/10.3919/jjsa.72.1805

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抄録

症例は76歳，女性．上行結腸癌に対し右半結腸切除術施行後，2カ月目より多数の下肢を中心とした皮下腫瘍が出現し，適宜摘出術を施行．病理組織検査にて上行結腸癌の皮下転移と診断された．初回手術1年後のPETでは皮下，皮膚転移の他に明らかな遠隔転移を認めなかったが，その後他の遠隔転移の進行により，初回手術後1年8カ月で死亡した．結腸癌の下肢を中心とする皮下転移は非常に稀であり，文献的考察も含めて報告する．

責任著者(Corresponding author)

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