日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下固定術を施行した胃軸捻の2例
杉本 卓哉草薙 洋阿部 大深澤 基児加納 宣康
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2012 年 73 巻 8 号 p. 1929-1932

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抄録

胃軸捻転症に対する腹腔鏡手術は低侵襲手術として報告例が増加している.今回われわれは,腹腔鏡手術において,より簡便な方法で胃固定術を施行した2例を経験したので報告する.1例目はるいそうの著しい高齢男性で,臓器軸性の胃軸捻転と診断した.腹壁が非常に薄かったため,腹壁の小切開創から腹腔内に糸針を通した.胃壁を通した後に同じ創から体外に糸針を通した.同様の操作を3カ所で行い,胃と腹壁を確認しながら体外結紮し,固定した.2例目は高齢女性で,腸間膜軸性の胃軸捻転と診断した.腹腔鏡下に胃壁を縫った後,糸断端を,EndocloseTMを用いて皮膚小切開を通して体外に導き出し,1例目と同様に体外で結紮した.この2通りの方法は,体外結紮することで手技が容易であり,胃と腹壁の関係を確認しながら固定ができる利点があると考えられた.

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© 2012 日本臨床外科学会
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