日本臨床外科学会雑誌
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原著
腹腔鏡下胆嚢摘出術におけるBMIの及ぼす影響
上里 安範卸川 智文砂川 宏樹
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2017 年 78 巻 2 号 p. 251-254

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抄録

(目的) Laparoscopic cholecystectomyにおけるbody mass indexの及ぼす影響について検討した.(方法)2014年12月から2015年11月の間に当科でLCを施行した189症例を対象とした.対象をBMIが25.0%未満の群,25.0以上30.0%未満の群,30.0%以上の群の3つに分類しoutcomeに関してretrospectiveに解析を行った.(結果)手術時間の平均は119分(中央値108分),平均出血量は34.3ml(中央値0ml)だった.合併症は12例(6.3%)に認められ,平均術後在院日数は4.3日(中央値3.0日)だった.開腹移行症例は2例(1.1%)だった.3群間において手術時間,出血量,術後合併症,術後在院日数いずれも有意差を認めなかった.(結論)定型化された手技を施行することにより,肥満症例であっても安全な手術が可能である.

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© 2017 日本臨床外科学会
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