日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃粘膜下腫瘍を呈しLECSでの切除後に診断されたIgG4関連硬化性疾患の1例
石川 達基中野 且敬大坂 雅史門谷 弥生奥川 郁秋岡 清一茂森 賢太細川 洋平
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2020 年 81 巻 2 号 p. 254-259

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抄録

症例は65歳,女性.検診の胃透視検査で異常を指摘され,精査加療目的で当院に紹介となった.上部内視鏡検査では胃前庭部前壁大弯よりに15mmの粘膜下腫瘤を認め,超音波内視鏡検査では第4層に主座を置く低エコーで均一な類円形腫瘤であった.造影CTでは同部位に均一に造影される10mm大の腫瘤を認めたが,周囲のリンパ節の腫大や遠隔転移はなかった.Gastrointestinal stromal tumor (GIST)の診断のもと,腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopic endoscopy cooperative surgery:LECS)を施行した.摘出組織の病理検査にて固有筋層に多数のリンパ濾胞を形成し,形質細胞の浸潤著明な線維化を認めた.IgG4/IgG陽性細胞率は約40%でIgG4関連硬化性疾患(IgG4-related disease:IgG4-RD)(準確診群)と診断した.胃粘膜下腫瘍を呈した非常に稀なIgG4関連硬化性疾患の1例を経験したので報告する.

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