全日本鍼灸学会雑誌
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悪性腫瘍痛に対する針灸療法の適応についての検討
亀井 順二北出 利勝豊田 住江河内 明山田 百合子兵頭 正義
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1983 年 33 巻 1 号 p. 25-32

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抄録

昭和41年から56年までの, 16年間における悪性腫瘍痛434例中157例 (36%) について, 痛み愁訴に対する針灸治療効果を検討した。悪性腫瘍の部位別では, 最も多かったのは胃ガンであり (36例, 23%), 子宮ガン, 肺ガンがこれに続く。痛みの部位は2~3か所, またはそれ以上と, 複雑多岐にわたった。また不眠, 不安などの精神症状を不定愁訴として訴えるものも多かった。
これらの症例に対し, 各種針法・施灸法を行い, 14~26%に著しい改善をみた。特に根治手術後の痛みの改善度の方が, 転移などで手術不能となった症例より効果が良かった。
鍼による悪化は10例6%であるが, 重篤な悪化は無かった。

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