全日本鍼灸学会雑誌
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鍼治療による反復性扁桃炎の予防に関する臨床的研究 (第2報)
吉川 恵士西條 一止矢澤 一博森 英俊坂井 友実佐々木 和郎緒方 昭宏嶋 俊和栗原 勝美富安 猛形井 秀一大平 義次小林 成一山本 暁美
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1984 年 34 巻 1 号 p. 8-14

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抄録

私たちは, 昭和55年度に239例の扁桃炎患者に, 合谷―孔最に1Hz, 20~30分の通電を1週に1回, 合計3回行った。今回は239例の反復性扁桃炎患者につき, 鍼治療後1年間の経過観察を行い, 発熱の予防効果について検討した。
その結果, (1) 200例中171例 (85.5%) の経過観察ができた。(2) 171例中30例は, 鍼治療後全く発熱しなかった。(3) 171例中91例は, 発熱頻度が半分以下に減少した。(4) 171例中20例は, 40℃以上の高熱を出さなくなったり, 熱の高さが, 1.5℃以上低下したり, 発熱日数が3日以下になった。(5) 171例中22例は無効であった。(6) 171例中8例は, 鍼治療後の状況が思わしくなく, 主治医の判断で扁摘を行った。

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