全日本鍼灸学会雑誌
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鍼刺激による心拍数減少反応の自律神経機序
矢澤 一博西條 一止
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1985 年 34 巻 3-4 号 p. 201-206

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抄録

目的: 鍼刺激に対応して一過性に心拍数が減少する反応はいかなる自律神経性経路を介するものかを検討する。
方法: 硫酸アトロピン (0.04mg/kg) および, 塩酸プロプラノロール (0.2mg/kg) により迷走神経と交感神経β作動系を遮断し, 鍼刺激による心拍数減少反応の変化から各自律神経系の役割を検討した。
結果: 鍼刺激による一過性の心拍数減少反応は, 迷走神経の興奮と交感神経β作動系の抑制の両者を介して引き起こされることが明らかとなった。

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