全日本鍼灸学会雑誌
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鍼灸刺激が自律神経機能に及ぼす影響 第3報
米島 芳文畦地 通代高沢 豊中野 敬一郎宮村 健二西條 一止
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1985 年 35 巻 1 号 p. 1-13

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抄録

健康成人男子10名を背臥位又は腹臥位とし, 中衝・太陵・〓中・蕨陰兪・陰白・太白・衝門・脾兪の8穴に〓理肌膚の術及び雀啄術をそれぞれ1分間施し, ポリグラフで瞬時心拍数及び手指脈波高を観察した。データーを推計処理した結果, 〓理肌膚の術・雀啄術共に有意な心拍数・脈波高減少を示した。2手技を比較すると〓理肌膚の術が心拍数減少, 雀啄術は脈波高減少でそれぞれ勝った。2手技間の差は体幹で小さく, 体肢で大きかった。雀啄術において刺痛が強いほど心拍数減少が小, 脈波高減少が大であった。心包グループと脾グループ, 上肢と下肢, 兪穴と募穴の間には明らかな差を認めなかった。

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