全日本鍼灸学会雑誌
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鍼灸の科学化とリハビリテーション医学への応用
丹沢 章八廖 英一林 敬之小幡 純一
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1985 年 35 巻 3-4 号 p. 173-181

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抄録

I. 鍼灸の科学化について: 鍼灸の生体に対する作用機序について内分泌系に及ぼす影響から検索した結果, 鍼刺激は副腎皮質・卵巣ホルモンの産生能を高める作用があり, 一次的な作用点は視床下部―下垂体系を賦活することを確認した。また肝ブドー糖代謝, 尿中カテコールアミンの動態を検索し, 鍼刺激が生体の恒常性維持に働くことを証明した。一方, 鍼刺激を体性感覚誘発電位で描出し, 知覚伝達系の機能と鍼刺激効果との関連性を明かにし, 体性感覚誘発電位の結果が鍼治療の効果予測の資料になることを提示した。
II. リハビリテーション医学への鍼治療の導入は, 適応を明確に選び効果的な補助手段として活用する姿勢を強調した。

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