全日本鍼灸学会雑誌
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一年間を通じてのノイロメトリーの変化
吉備 登北村 智森川 和宥左川 清次
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1986 年 36 巻 4 号 p. 274-280

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抄録

著者らはいわゆる健康成人78名を対象にほぼ1年間を通じて良導絡代表測定点の皮膚通電抵抗電流量計測をおこない, 月毎にどの様に変化し, どの良導絡が月別集団の比較に関係するのかを多変量解析の1つである判別分析を用いて検討した。その結果第1判別関数は63.7%の変動を説明でき, F4に対するH4, H6等の割合に関係し, 第2判別関数では20.2%の変動を説明でき, H2に対するF2, F4等の割合に関係している。2次元散布図においては4月, 11月, 12月, 1月の寒期群は6月, 7月, 9月の暖期群と対立し, その間に5月, 10月の中間期群が位置する。しかし, 4月はやや特異で他の寒期群とは少し離れている。今後, 季節変化も考慮して良導絡特性を観察する必要がある。

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