全日本鍼灸学会雑誌
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慢性関節リウマチの治療
特に手術療法
岡本 連三腰野 富久
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1987 年 37 巻 2 号 p. 105-110

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抄録

一般にリウマチと呼ばれる疾病のうち頻度の多いものは, 変形性関節症と慢性関節リウマチである。両疾病とも種々の関節を侵すが, 歩行障害を著明にもたらすのは, 変形性膝関節症と膝関節のリウマチである。前者は, 膝内側部の軟骨が摩損され内反膝変形をきたすため, 高位脛骨骨切り術によって膝アラインメントを正す方法が一般に行われている。一方, 後者では膝の内・外側ともに侵されるため, 人工膝関節置換術が行われる。慢性関節リウマチでは, 多関節に破壊性変化がくるため, しばしば多関節に人工関節置換術が行われる。人工関節術後の感染は治療に難渋するため, 鍼灸治療上十分な注意が必要である。

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