全日本鍼灸学会雑誌
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太極療法を基本にした治療
関 行道
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1987 年 37 巻 4 号 p. 314-322

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抄録

針治療は, 東洋医学的には生体のバランス調整をもたらすように用いなければならない。私は指向性を与えると考えられている間中式イオン誘導コード (I. P) を用いて生体三陰三陽の各交会穴 (無名穴〔間中〕, 三陰交, 三陽絡, 陽交の四穴) に応用して臨床的効果より全体調整の確証を得てここに太極療法となることを確信するにいたった。私の確立したパターンは従来の如何なる太極療法よりも優れており, 確実にその効果を各個々の80~100%にもたらし得ることもわかった。この方法を基盤として応用すると従来の阿是穴的治療もその効果を倍加してくれることも実証済である。生体の虚実に拘らず応用出来るので, 諸氏の針治力を倍加してくれるものと思う。追試をお願いする次第である。

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