全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
Print ISSN : 0285-9955
ISSN-L : 0285-9955
専門学校学生 (鍼灸学科) の学習技能・意欲に関する実態調査
1校 (3年生) の事例から
河井 正隆宇都宮 由美子
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 47 巻 1 号 p. 14-29

詳細
抄録

【目的】鍼灸学科学生の「学習技能」「学習意欲」に関する属性の影響ならびに潜在的要因を知ることを目的とした。【方法】1996年10月末に、本校の鍼灸学科3年生141名を対象に調査を行った。調査は無記名方式のクラス単位で実施した。分析については、学生の属性における傾向性を知るため、分散分析と潜在的要因を抽出・検討するための因子分析 (主因子法、バリマックス回転) を行った。
【結果】1) 分散分析の結果、各調査には主効果としての年齢要因が深く関わることが示唆された。2) 各調査の設問項目から、「学習技能」では、第1因子「要点把握技能」 (負の方向) 、第2因子「認知深化技能」、第3因子「補助的技能」 (負の方向) 、第4因子「関連づけ技能」と、 (2) 「学習意欲」では、第1因子「疑問追求意欲」、第2因子「授業参加意欲」、第3因子「課題挑戦意欲」 (負の方向) 、第4因子「学習計画意欲」 (負の方向) の潜在的要因が示された。【考察、結語】学生の特性として「学習技能」「学習意欲」に関して、1) 年齢が深く関わる。2) 「学習技能」では、「要点把握技能」「補助的技能」が学生の苦手要因であり、「認知深化技能」「関連づけ技能」は得意要因といえる。また「学習意欲」では、「疑問追求意欲」「授業参加意欲」は高く、「課題挑戦意欲」「学習計画意欲」は低いといえる。

著者関連情報
© 公益社団法人 全日本鍼灸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top