全日本鍼灸学会雑誌
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肩関節痛に対する鍼治療の一症例
高血圧症を伴った不定愁訴の検討
河瀬 美之黒野 保三
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1999 年 49 巻 3 号 p. 405-410

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抄録

鍼灸院に来院する患者は60%程度が除痛効果を目的とするものであり、40%は内科系疾患であるといわれている1) 。今回は主訴が肩関節痛であるが、高血圧症で薬物療法を受けている患者に対し (社) 全日本鍼灸学会研究委員会不定愁訴班作製の不定愁訴カルテを使用したところ、種々の不定愁訴の存在を明らかにすることができた。この患者に対し、太極療法 (黒野式全身調整基本穴) を21回行った結果、主訴の肩関節痛の改善と、不定愁訴指数減少率が47.4%で効果判定は有効となり、鍼治療の有効性を定量的に見出すことができた。また、血圧値も安定し、薬物療法中止後も経過は良好であった。

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