日本臨床麻酔学会誌
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新たに開発された亜酸化窒素分解処理装置の紹介
青木 裕司
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2004 年 24 巻 1 号 p. 10-14

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抄録

新しく開発された亜酸化窒素分解処理装置レイチェルTM-N2Oの実働試験を行った. 麻酔回路内の流量を亜酸化窒素4l ・min-1, 酸素2l ・min-1とし, セボフルランを用いて全身麻酔を行った. 余剰麻酔ガスを処理装置に導入し, 触媒温度を400℃に設定した. その結果, 亜酸化窒素は測定限界以下にまで分解され, 処理副産物としてのNOxの発生は認められなかった. 装置の稼動により, 全身麻酔装置からの温室効果ガスの排出を, 二酸化炭素換算で73%削減することができた.

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© 2004 日本臨床麻酔学会
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