日本臨床麻酔学会誌
—日本臨床麻酔学会第23回大会 シンポジウム—
肺病変の修復・再生へのアプローチ
組織工学からみた臓器再生 —気管・気管支の再生治療—
大森 孝一中村 達雄金丸 眞一安里 亮山下 勝清水 慶彦
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25 巻 (2005) 3 号 p. 310-315

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抄録

  本研究の目的は, 体内で自己組織の再生を誘導するin situ Tissue Engineeringにより, 気道の臓器再生を実現することである. 組織再生の足場としてポリプロピレンメッシュとコラーゲンスポンジから構成される人工材料を開発した. 動物実験でこれを移植し最長5年の観察で, 気管, 主気管支, 輪状軟骨の組織再生を確認した. これらの結果をふまえて, 世界に先駆けて頸部気管で臨床応用を開始し, 術後10ヵ月の時点で経過順調であった. しかし, 胸部気管や分岐部気管ではまだ解決すべき問題は多い. 今後は基礎実験の成果を臨床に橋渡しするトランスレーショナルリサーチにより, 気道の各部位に応じた再生治療の開発が期待される.

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© 2005 日本臨床麻酔学会
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