日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第26回大会 パネルディスカッション—女性麻酔科医だからできること
患者に優しい緩和医療
合田 由紀子
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2008 年 28 巻 2 号 p. 281-288

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抄録

  「女性麻酔科医は緩和医療に向いている」 ということを, 自身の体験を通じて明らかにした. 緩和ケアの領域において麻酔科医は疼痛治療のスペシャリストとして大きく期待されており, 特に緩和ケア病棟医よりも緩和ケアチームを担う緩和ケア医にふさわしい. なかでも女性麻酔科医はチーム医療において協調し協働すること, 患者・家族の話を聴き, 気持ちを理解すること, 生活に配慮した治療法を工夫することなどにおいて, 男性に優る力を発揮できる. 麻酔科のサブスペシャルティに緩和医療を位置づけ, 緩和ケアチームに専従または専任医師を送る体制をつくることにより, 麻酔科および緩和医療が相互に発展できる仕組みづくりは十分可能である.

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© 2008 日本臨床麻酔学会
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