日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第29回大会 シンポジウム ─TIVA新時代到来! 筋弛緩薬をどう使うか?─
筋弛緩薬を使いこなすための薬物動態学
坪川 恒久
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2010 年 30 巻 5 号 p. 736-745

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抄録

  筋弛緩作用は全身麻酔の主要な作用の一つであるが,手術終了後はその作用は速やかに回復していることが求められる.手術中の確実な作用と,手術後の十分な回復を両立させるためには,薬物動態学的・薬力学的知識とその応用が不可欠である.筋弛緩薬の薬物動態学的特徴としては,クリアランス,分布容積がともに小さい水溶性薬物であることがあげられる.したがって,筋弛緩薬の血中濃度は上昇しやすく個体差が大きくなるため,残存させないためには注意深い投与が必要である.今後,スガマデクスの臨床使用開始により,筋弛緩薬の使い方も大きく変化することが考えられる.

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© 2010 日本臨床麻酔学会
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