日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
術後管理におけるPCAの上手な使い方(第2回)
PCEAに伴う副作用対策
比嘉 達也垣花 学
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 30 巻 5 号 p. 892-896

詳細
抄録
  術後疼痛管理における硬膜外PCA(PCEA)は,多くの研究で利点が示され,われわれ麻酔科医の得意とする疼痛管理法として広く普及している.しかし,使用する薬剤や硬膜外麻酔法そのものによる副作用は意外と多く,そのためにPCEA自体が中止されるなどで満足な鎮痛が得られないこともまれではない.副作用としては悪心・嘔吐が最も多く,掻痒感,しびれ・筋力低下,傾眠・呼吸抑制,低血圧,尿閉などがあげられる.副作用対策について理解することは,患者の周術期疼痛管理の質の向上と安全につながるので重要である.
著者関連情報
© 2010 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top