日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
麻酔科医に必要な気道確保のポイントと教育(第2回)
緊急気道確保:器具と外科的処置 (3)気管切開
松島 久雄
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 34 巻 4 号 p. 622-626

詳細
抄録
  気管切開は古くから行われている外科的な手技と,セルジンガー法で行う経皮的な手技とが行われている.経皮的気管切開術は専用キットが販売され,比較的手技が容易であることから,最近では実施頻度が増えている.しかしながら,外科的気管切開術の方が望ましいケースもあり,どちらの手技にも精通しておくべきである.よく知られている外科的処置であるが,正しく実施できなければ即座に重篤な合併症を引き起こす.合併症を回避するためには,手技だけではなく,適応を正しく判断し,事前準備をきちんと行うべきである.安全な外科的気道確保のために気管切開の手順について解説する.
著者関連情報
© 2014 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top