日本臨床麻酔学会誌
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内頚静脈穿刺でのカテーテルの脊柱管内誤挿入~発生機序の一仮説~
徳嶺 譲芳Alan T. Lefor米井 昭智前原 康宏菊地 龍明
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2014 年 34 巻 5 号 p. 669-673

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抄録

  内頚静脈穿刺によるカテーテルの脊柱管内誤挿入は,重篤な神経損傷を起こす可能性がある.この合併症は,小児から成人,さらに穿刺手技を問わず報告されている.これまでの報告で,さまざまな原因があげられたが,すべてを説明する機序は想定されていない.われわれは,機序として以下の3つの要因を仮定した.(1)頚部を過度に回転させる,(2)穿刺針を内側に向ける,(3)穿刺針を深く刺しすぎる.われわれが検討した過去の報告11症例中10症例はこの3つの要因のいずれかで説明可能であった.脊柱管内誤挿入による重篤な神経障害を避けるには,解剖の理解と,これらの要因を避ける穿刺技術が必要であろう.

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© 2014 日本臨床麻酔学会
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