症例報告
高心拍出量性心不全をきたした骨Paget病患者における治療経過と，動脈圧心拍出量および中心静脈血酸素飽和度の変化
2014 年 34 巻 7 号 p. 840-844
詳細
2014 年 34 巻 7 号 p. 840-844
骨Paget病の心不全患者にフロートラックセンサー／ビジレオモニター（Edwards Lifescience，米国）を用いて動脈圧心拍出量（arterial pressure based cardiac output：APCO）とプリセップCVオキシメトリーカテーテル（Edwards Lifescience，米国）を用いて中心静脈血酸素飽和度（central venous oxygen saturation：ScvO2）をモニタリングした．骨Paget病の病勢の指標とされるALPとScvO2，APCOに同様の推移がみられ，病態の把握に有用であった．骨Paget病の骨融解による動静脈シャントや血管増生が，高心拍出状態の原因であることが推測された．
