2014 年 34 巻 7 号 p. 924-930
子育て女性医師を支援する法律,制度,施設は充実してきたが,それらを利用する女性麻酔科医の背景と取り巻く環境は実に多様で,一概に当てはめることは困難である.仕事と家庭のバランスの考え方は一人ひとり異なり,それぞれのスタイルで人生を謳歌していけばよいが,医師を志したときの自分の気持ち,周囲の応援を一たび思い起こせば,そう簡単に仕事を諦めることもないのではないかと思う.女性麻酔科医の第三世代として,自分のこれまでを振り返りながら,子育て女性医師を活用することで生じるメリット,子育て女性医師がうまくやっていくコツについて述べ,第四世代の先生方につなげたい.