日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第33回大会 招請講演
高リスク手術における輸液管理
小竹 良文篠田 重男牧 裕一豊田 大介
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2015 年 35 巻 1 号 p. 041-047

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抄録

  従来の輸液管理は血圧,尿量を指標とした晶質液主体のliberal fluid strategyと要約できる.従来はこの方法で大きな問題点を生じることなく管理し得ていると考えられてきたが,高齢者を含む高リスク患者,あるいは低リスク症例でも術後回復を促進する観点からはさらなる改善が求められている.高リスク患者に対しては低侵襲血行動態モニターを活用し,膠質液投与によって血管内容量を維持する輸液最適化の有用性が報告され,一方,術後回復力強化の観点からは晶質液の投与制限の有用性が報告されている.したがって今後の方向性としては,両者の特徴を包括する目標指向型輸液管理に注目が集まっている.

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© 2015 日本臨床麻酔学会
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