2015 年 35 巻 1 号 p. 112-117
中心静脈カテーテル関連血流感染(CRBSI)は防ぎえる合併症である.Pronovostはチェックリストを用いた5つの予防策バンドルを徹底し,集中治療室のCRBSIを激減させた.CRBSIを防ぐということは,防ぎえる死を防ぐことに繋がる.そのエビデンスを臨床現場に導入(Translating research into practice)させるためには,部署単位での多職種チームによるその部署に即した安全対策(Comprehensive unit-based safety program)を構築する文化の醸成が必要である.またCRBSI予防効果を測るための感染サーベイランスも重要である.