日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
〔第10回日本医学シミュレーション学会 学術集会〕 特別企画 ─周術期二次救命処置トレーニング(ALS-OP)の必要性─
周術期二次救命処置につながる困難気道管理トレーニングの重要性
駒澤 伸泰羽場 政法藤原 俊介上嶋 浩順五十嵐 寛南 敏明
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 36 巻 2 号 p. 230-235

詳細
抄録

予期せぬ挿管不能・換気不能(cannot intubate,cannot ventilate:CICV)の解除は二次救命処置の範疇に含まれるといえる.挿管不能・換気不能を形成する因子は患者の気道解剖だけでなく,生理的状況や麻酔科医の技量,手術室の環境因子なども含まれる.予期せぬCICVへの対応は麻酔科医の気道管理に関連した技術的能力だけでなくノンテクニカルスキルの習得が重要である.このようなノンテクニカルスキル養成のために気道管理に関連した周術期二次救命処置トレーニング(ALS-OP)が有効な可能性がある.本稿ではALS-OP気道編の内容と可能性について紹介する.

著者関連情報
© 2016 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top